頸椎椎間板ヘルニアは姿勢に気を付け、痛みを感じたら早めに受診を

最近はパソコンを使った業務が多い所為か、首の痛みを訴える人が増えています。それを放っておくと、頸椎椎間板ヘルニアへと進行してしまうので、注意が必要です。

◆頸椎椎間板ヘルニアとは

頸椎には背骨と同じく神経組織が通っているので、脳から全身へ贈られる信号は総てここを通して伝えられます。頸椎の間には椎間板と呼ばれるものがあり、上下の頸椎を支えると同時にクッションの役割を果たしています。

この椎間板が破れて神経を圧迫するのが頸椎椎間板ヘルニアです。腰の椎間板ヘルニアと同じと考えて下さい。

頸椎椎間板ヘルニアが起こる原因としては、加齢に依る椎間板の機能低下が挙げられます。椎間板は常に押されている状態なので、老化が早くから始まると言われています。
ただ、加齢だけが原因で無いことは、20代の人が罹ることからもわかります。これは、普段の姿勢や運動不足で首の筋力が低下することでも起こります。

◆頸椎椎間板ヘルニアの症状とは

頸椎椎間板ヘルニアの症状は、最初は首の違和感や痛みから始まりますが、神経の障害ですから、次第に全身に症状が広がっていきます。

症状の変化は以下の様になります。
1. 肩こり、首の痛み、背中の痛み、胸部の痛み
2. 腕の痛みやだるさ、手のしびれ、握力低下、腕の筋肉の萎縮
3. 後部頭痛、目の奥の痛み、眼精疲労、耳鳴り、めまい、ふらつき
4. 足が突っ張る、歩行障害、尿コントロール障害、尿失禁

大体の人が2. の辺りで整形外科を受診すると思いますが、忙しさ等で放っておくと、3. 4. と症状が進んでいくので注意が必要です。ここまで症状が出ると、首のヘルニアだと気づかず、他の病気を疑い病名が判明するのに時間が掛かることがあります。

◆治療法

治療法は症状に依って変わります。

1. 首や肩の痛み
この部分の痛みは、頸椎の後ろにある椎間関節の動きが低下すると起こります。また、椎間関節の変形に依っても起こります。
これには頸椎の牽引、温熱療法、ハリ治療、マッサージ、筋力アップ等を適宜組み合わせていきます。

2. 腕、手の痛み
肩から手先までの症状は、神経根が圧迫されることから来るものです。
首から肩、上腕に痛みが出、首を左右に曲げると痛みが走りますので、自転車や車の運転に支障を来たします。

それと同時に腕に痺れが出てきます。指先まで痺れが出て、中には常に指の1~2本が冷たいと言う状態になります。
これは放っておくと慢性的になってしまうので、早めに治療を受けて治すことが大切です。

レントゲンやMRIで診断を受け、1. と同じ治療では足りなければ、星状神経ブロックという首の後ろから注射を繰り返すことで痛みを取っていきます。

3. 目の痛み、耳鳴り、めまい
ここまで来ると、吐き気を催して気分が悪くなります。
リハビリの他、後頭部と警部神経ブロック注射が有効です。

4. 下半身の症状
頸部脊髄が圧迫を受けると、下半身にも影響が出ます。歩行障害や排尿障害まで行くと本人も相当辛いですから、くれぐれも初期のうちに病院へ行くことをお薦めします。

下半身まで症状が出るようになると、リハビリで身体のバランスを取れるようにしますが、日常生活に支障がある場合は手術を行うこともあります。
大変高度な技術を必要とする手術なので、熟練した整形外科医を選ぶようにしましょう。

5.整体院や鍼灸院などで施術を受ける。
松山の腰痛で有名な松山市腰痛整体院がおすすめです。

◆まとめ

頸部椎間板ヘルニアにならない為には、まず普段から首を回したり、左右に向けたりして、首の筋肉を鍛えることです。また、背筋を伸ばしてあごを引く姿勢を普段から心がけるようにしましょう。

そして、首や肩に痛みを感じたら、念の為早めに整形外科を受診する様にしましょう。そうすれば治りも早いです。

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